読書芸人
2015-06-21


先週、「アメトーーク!」(テレ朝)の「読書芸人」の企画が面白くて興奮してしまいました。
 番組は異例の新宿紀伊國屋書店の店内にてのロケ。ピース又吉とオードリー若林と光浦靖子の3人がそれぞれ10冊ずつおすすめの本を提示するという企画。3人の熱い解説を聞いていると、どの本も魅力的で、その中の10冊くらい欲しくなりました。
 しばらく新宿紀伊國屋書店にて、その本を展示するというので、見に行ってきました。しかし、店内をウロウロしてみてもそのコーナーは見つかりません。恥をしのんで、お店の人に、「アメトーーク!で見たのですが、おすすめの本のコーナーはどこにあるのですか?」と聞きました。店員さんは慣れた感じで、「2階にコーナーがあります」と教えてくれました。
 2階に上がってみると確かに、「アメトーーク!!読書芸人」という看板のついたコーナーがありました。それぞれの本が積んであり、次々とお客さんたちがそこから買って行きます。立ち止まって見ていたのは私ぐらいなもので、みんなあらかじめ決めていたみたいに迷いなく手に取って行きます。すごい影響力。
 私が一番欲しかった若林推薦のプロレスの本が見当たらなかったので、再び勇気を出してカウンターの店員さんに「アメトーーク!で若林さんが薦めていたプロレスの本はどこにありますか?」と聞いてみました。あの若林に「さん」をつける日が来るとは思ってもみませんでしたが、店頭で、「若林の薦めた本」と言うのも何か乱暴みたいで、「さん」付けにしました。
 女の店員さんはその本の題名がわからないみたいで、後ろの上司のおじさんを呼んできました。「ああ、騒がないで」と思いました。騒がれたらちょっと恥ずかしい。その上司の人が書名を知っていて、在庫を見に行ってくれましたが、売り切れとのこと。正しい書名と出版社を聞いておきました。「教養としてのプロレス」(双葉新書)でした。
 若林が番組の中で、「この本を読んで自分はプロレスファンになった」と言っていたので、興味を覚えたのですが、でも実は私、プロレスのことはいろいろ知っているので、たぶんその本を買っても知っていることばかりなような気がします。それでもたぶん今度見つけたら買ってしまいそうです。
 とりあえずは光浦推薦の「グロテスク」(桐野夏生著)と若林推薦の「すべての真夜中の恋人たち」(川上未映子著)を買いました。そのほか、あと4冊欲しくなった本があるので来週買うことにしました。3人共通に声をそろえて絶賛していた「教団X」(中村文則著)はあまりに分厚い単行本なので、文庫本になるまで少し待ちます。こうして「アメトーーク!」にすっかりはめられてしまいました。
[テレビ]

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