ドラマ「エンジン」の最終回を振り返って
2005-07-02


月曜日に木村拓哉の「エンジン」(フジ)が最終回を終えました。「どうでしたか?」と何人もの人に聞かれるのですが、私としては何となくすっきりしないところがあったので答を濁してきました。でも今日になってようやくつっかかっている点が解決したような気がします。

 この2日間で車マニアの知人二人と別々に話すことができたので、まずは一番気になる疑問をぶつけてみました。動かなくなった車を手で引いて歩いてゴールするシーンについてです。拓哉が渾身の力で車を引っ張ってゴールをしていましたが、ドラマの感動のためとはいえこれはやりすぎだと思いました。負けて脱落したレーサーが何のために、車を手で引っ張ってゴールに持って行く必要があるのでしょうか。私にはこのシーンが不可解でどう感動してよいのかわかりませんでした。
 ところがマニアの人たちが言うには、これまでに実際このようなゴールを果たしているドライバーが何人か存在するとのこと。最近では安全上、歩いてのゴールは禁止となってしまったそうですが、車に乗らず車をひきずってゴールしたことで評判になったレーサーにF1のフランス人のアラン・プロストという有名なレーサーがいるそうです。たとえ最下位であっても、手で引っ張ってゴールすれば、禁止以前の時代には「完走」の記録になったからでした。

 そして今日、拓哉が文化放送の自分のラジオ番組にてこのシーンを自ら説明していましたが、撮影時に200メートルも車を押し続けたため、あまりに重くて辛くてゴール直後に思わず寝転んでしまったそうです。
 ついでに、そのシーンを見守るスタンドの観客としてファン15,000人が集められたと聞き、私だってファンクラブに入っているのにどうして呼ばれなかったのかとがっかりしました。いつでも行く用意はできているのに。
 このように、あのウソみたいなシーンは意外なことに実話の上でも、撮影の上でもまんざらウソではなかったのだと知り、遅ればせながら今になって感動がわいてきました。

 それから近藤真彦の登場についてですが、最終回に「監督」という役で登場していたので、単純に「ジャニーズつながり」程度かと考えていました。ところが、今のマッチはもはやレーサーではなく、本当に「KONDO Racing」というチームの監督なのでした。F1より下に位置するフォーミュラー・ニッポンというクラスで、なかなかよいレーサーをそろえているそうです。調べたらインターネット上にマッチのチームのオフィシャル・サイトも存在していました。

 また、ラジオで拓哉が言うにはレースのシーンも実際に自分で運転していたそうで、本番では240キロを出してしまい自分もスタッフもかなり緊張したとのこと。私には240キロが果たしてすごいことなのか、あまりたいしたことないのかはよくわかりませんが、拓哉が最後まで無事でいてくれてよかったと今ほっとしているところです。

 最後に一つ気になることを聞きました。拓哉演じる次郎が参加したレベルのレースでは、あのようにレースクイーンはつかないそうです。これぐらいの作りごとだったら、ドラマの楽しさの範囲なのだと思うことにしましょう。
[スマップ]
[テレビ]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット