犬が恐い
2017-09-14


高血圧のため、医者から薬をもらっている。通院は一か月に一度、医者に会う前に看護婦さんが別室で血圧を測ってくれる。
 この時、なるべく高い数値を出したくないと思うのだが、それはなかなか難しい。心やすらかに腕を差し出そうと試みるものの、その部屋の壁一面に貼られている犬の写真たちを見るたびにドキドキしてしまうからだ。私は犬が恐い。だから壁一面の何十匹という犬の顔にすっかりおびえてしまう。
 たぶんこの写真は、患者の人にリラックスしてもらおうという作戦からだろう。もしかしたら医者が犬好きなのかもしれない。犬好きの人は、犬が絶対に人をなごませると信じているから。
 ああ、その壁を思い出しただけで私は血圧が上がってしまう。
[日誌]

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